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Learn More Ethical!エシカル消費とは? | 国際エシカル ライフ アドバイザー協会
こんにちは。国際エシカル ライフ アドバイザー協会です。
今回は、「エシカル消費とは何か」について、お話ししたいと思います。
エシカル消費とは?
「倫理的・道徳的な消費」ってなんでしょう?
買い物をする時、少しでも「安くて、いいもの」を買いたくなります。
それから、買い物自体が楽しいですから、ショッピングを楽しむ方も大勢いると思います。
でも、企業がものを作り、販売する現場では、環境破壊につながる活動があるものですし、時にひどい労働環境で働かされるような問題もあります。
「エシカル」とは直訳すると「倫理的・道徳的」という意味です。
なので「エシカル『消費』」は、「倫理的・道徳的な消費」という意味になります。
エシカル消費は、「自分の損得だけ」を考えて買い物をするのではなく、少しずつ視野を広くして、環境や社会、人に配慮された商品を選ぶことです。それで「普段の買い物」を、「社会的な課題の解決につなげて」いきます。そんな消費姿勢のことを「エシカル消費」言います。
私たちがエシカル消費を心掛けることが、企業側の「エシカルな商品を作ろう」という姿勢にも繋がっていきます。エシカル消費は、私たちの未来をいい方向へと導くとも考えられます。
「大量生産大量消費」から生まれる、さまざまな問題
①大量のゴミが出る。
私たちの生活では、さまざまなゴミが出ます。ゴミの量は、世界中で大きな問題となっています。
食べられるのに捨てられる「食品ロス」は、世界中で毎年13億トンもあります。人が食べるために作られた食べ物のうち1/3が捨てられている。日本でも1年間に612トンの食品ロスが出ていて、家庭からの食品ロスが284トン。
また、衣料品も大量生産大量消費によって、多くのゴミ問題を抱えています。
洋服の生地は綿、絹、ウールといった植物や動物から作られているものや、ポリエステルやアクリル、ナイロンなど、石油由来の合成繊維から作られるものなどがあります。
これらが大量のゴミとなって、廃棄されています。
②自然が壊れる
地球上のあちこちで森林が減少して、土が汚染され、海や川が汚れて行っています。自然が失われて行っているのです。それは、企業活動を「より大規模に、より効率的に」行うことが、多くの原因です。
紙を作ったり、農地を作るために、今も森林が伐採されています。森林がなくなると多くの生物が生きる場所や食べ物を失ってしいまったり、絶滅に追い込まれることもあります。
土壌も、工場からの有害物質の廃棄や、農地などで使われる農薬が原因で起こります。
これらは、短期的な視点では「生産性」を高めますが、長期的に見れば、人間社会にも、自然にも大きなマイナスの影響を与えます。
③空気が汚染される
日本では、1966年から、自動車の排出ガス規制が始まりました。1968年には、大気汚染防止法という法律が制定されています。
ただ、発展途上国では、今も大気汚染が深刻な状況にあります。。工場からの煙、自動車の排気ガスなどが原因で、化学物質が待機中に漂い、呼吸器に悪影響を与えます。発展途上国で作られている製品には、日本で消費されているものもたくさんあります。発展途上国の問題を「外国の問題」とせず、自分たちの問題として捉える視点が大切です
④動物が苦しむ
私たちは、動物を食べ物や衣料品など、さまざまな形で利用しています。
そういった状況自体に問題意識を持つケースもありますが、ある程度、動物の犠牲のおかげで社会が成り立っているのです。
効率的に生産するために、身動きできないほど狭い場所で餌をたくさん与えられるなど、ひどい環境に置かれる動物も多くいます。
いずれは食べられる、衣料品になるからといって、動物たちがむやみに痛みや苦しみに晒されていいわけではないでしょう。
⑤貧困などで人が苦しむ
安くていいものが売られているのは、さまざまな企業努力の上に成り立っていることです。ただ、場合によっては、発展途上国の労働者がわずかな賃金で働いているおかげで成り立っていることもあります。発展途上国では、法律が整備されていないこともあるからです。
低賃金であったり、危険な環境での労働をしなければいけなかったり、「人として、人間らしく生きる権利」を損なわれていることもあります。
野菜、果物、宝石を掘る鉱山、衣類を作る縫製工場。国や企業だけでなく、消費者がエシカル消費を心掛けることで、救われる方がいるのです。
どんな行動をすると、
「エシカル消費」になるのか?
では、どんな消費行動を取ると、「エシカル消費」になるのでしょう?
エシカル消費には、決まりきったルールや法律があるわけではありません。地球環境に配慮したり、動物たちを守ったり、発展途上国の労働者の権利を守ったりする他にも、地域・地方の経済や文化を大切にすることなど、さまざまな視点によって、「道徳的、倫理的」な意味が広がっていきます。ここでは、代表的なものをご紹介します。
①環境に配慮する。
買い物をする時に、それが本当に必要なのかを考えたり、環境への負荷ができるだけ少ないものを選びます。
例えば、オーガニック製品を選べば、農薬や化学肥料の使用量を抑えた商品を選ぶことができます。私たち自身の健康に好影響があるだけでなく、土壌や大気などに負担の少ない商品を選ぶことに繋がります。
省エネ製品も、環境に配慮した製品です。家電、自動車、住宅などに導入されていて、環境への負荷を下げることができます。
また、「シェア(共有)」のサービスも環境配慮することにつながります。製品や、使う人のライフスタイルによっては「必要な時だけつかればいい」商品があるものです。それを他者とシェアし使うことで、「生産・消費」「利用・廃棄」のサイクルを小さくすることができます。
②社会・労働のことを考える。
世界中で働く人のことを考えて消費することも、エシカル消費です。自分たちの便利さのために、誰も苦しむことなく暮らしやすい世界を作るようにと考えます。
この観点では、児童労働や、人権侵害がない製品を選ぶ(そういった問題が明るみになった会社の製品を避けたり、エシカルな生産を心あげている企業の製品を選ぶ)ことや、障害者支援につながる製品を選ぶなどの配慮ができます。
③地域のことを考慮する。
地域のことを配慮するのも、エシカル消費の一つです。
例えば地産地消の製品を選ぶことで、地域に働く方々を応援し、文化を守ることにつながるだけでなく、遠くから商品を運ぶ必要がなく、自然を守り、資源を守ることにつながります。
また、被災地で作られた製品を意識的に購入すること(「応援消費」)もエシカル消費です。被災地の経済が安定して回ることは、被災地を迂遠することにつながるのです。
知ることで、ムリなく選びエシカルライフを送れます。
私たちは、「正しいから、エシカル消費を選ぶ」のではなくて、「それを選ぶことで、気持ちよく生きられるからエシカル消費を選ぶ」が大切だと思っています。肩肘を張って、「正しくあろう、正しくあろう」と思うと、息苦しくなってしまいます。
もっと軽やかに楽しく、いい地球を作っていきたい。
その時に大切なのは、「たのしく、エシカルについて学ぶこと」だと思います。
エシカルライフ アドバイザー検定(およびそのテキスト)は、「かわいい!」と楽しみながら、地球に負担をかけない生活について学ぶために作られました。
ぜひ「エシカルライフ アドバイザー」を学んでみてください!
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